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患者の服薬情報、レセデータから一元化

レポート 2014年4月16日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

異なるメーカーのレセコンから薬や検査の情報を取り出し、患者別に統合、連携する病院と診療所だけでなく、調剤薬局間で患者情報を共有する――。 その実現に向けた基盤技術が、このほど完成した。保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)と日本IHE協会(IHE-J)の成果だ。厚生労働省の2013年度「医療機関間で医療情報を交換するための規格等作成に関する請負業務」を受託し、実施した(『静岡で情報連携の実証事業を実施』を参照)。 今回のフィールドとなったのは、静岡県立総合病院と、近隣の3つの診療所、3つの調剤薬局。情報連携の基盤技術の開発や、共有すべき医療情報の選別などを進めた。2014年1月の中旬から約1カ月半、同意を得た患者18人の医療情報を、これらの施設間で情報共有が可能なことを確認するための実装検証(FRH13プロジェクト)を行った(図1)。 図1 「医療機関間で医療情報を交換するための規格等作成に関する請負業務」で実施した、1病院、3診療所、3薬局の情報連携のイメージ 日本IHE協会(IHE-J)副理事長で、浜松医科大学医療情報部教授の木村通男氏は、FRH13プロジェクトの意義は、メー...