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総合診療専門医の医師像を決定 - 吉村博邦・北里大学名誉教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年4月11日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構の立ち上げに向け、「組織委員会」の下で準備を進めていた「総合診療専門医に関する委員会」が3月28日、「中間まとめ」を行った。委員長を務めた、北里大学名誉教授の吉村博邦氏は、「合意できた事項を取りまとめた内容」と説明する。総合診療専門医の医師像のほか、初期臨床研修修了者がすぐに総合診療専門医を取得する場合の研修プログラムの骨格などが合意事項だ。一方で、既に他領域の専門医取得している医師が移行する場合の研修プログラムなど、今後の検討課題は多々ある。総合診療専門医の制度は、最終的には、4月中に発足予定の日本専門医機構の理事会と社員総会で決定する。 吉村氏に、「総合診療専門医に関する委員会」の検討経緯や「中間まとめ」の内容、今後の課題をお聞きした(2014年3月31日にインタビュー。計3回の連載)。 ――先生が委員長を務める「総診療専門医に関する委員会」が「中間まとめ」を行いました。 吉村博邦氏は、「総合診療専門医は、扱う問題の広さと多様性が特徴」と説明。 厚生労働省の「専門医のあり方に関する検討会」の報告書の重要な骨子の一つは、専門医の認定は、学会と緊密な連携の上に第三者機関が...