「医学部新設、地域と学校法人の強い要望」
レポート
2014年4月9日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の横倉義武氏は4月9日の定例記者会見で、国家戦略特区で、千葉県成田市を含む「東京圏」で医学部新設の検討が具体化する動きに対し、「新設が必要な状況ではない」と述べ、改めて反対を表明した(資料は、日医のホームページに掲載)。 日医は、従来から医学部新設を問題視しており、3月末の日医臨時代議員会でも、国家戦略特区での新設に反対している(『特区での医学部新設、日医が強く反対』を参照)。何度も反対しても、政府から繰り返し医学部新設の提案が出てくる現状について、横倉氏は、「医学部を新設したいと考える、地域と学校法人の非常に強い要望があり、なかなか政府が決めきれないのだろう。しかし、医学部新設は社会保障に大きな影響を与えるものであり、繰り返して主張していく」との姿勢を示した。 横倉義武日医会長は、「国家戦略特区における医学部新設について、日医は地域医療の現場から引き続き反対」との見解を表明。 横倉氏は、医師不足の現状認識について、医師の絶対数の不足と偏在があり、2008年度以降、医学部の入学定員は1436人増加していると説明。「医師数の確保については一定のメドが付いたが、地域偏在の解消...
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