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理研が不正防止策検討開始、STAP問題

レポート 2014年4月11日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」の第1回が開かれ、委員長に岸輝雄氏(東京大学名誉教授、新構造材料技術研究組合理事長)を選んだ。1、2カ月以内に提言などの結論をまとめ、理研の「研究不正再発防止改革推進本部」に報告するという。ただ、小保方氏が、理研の調査結果に不服申し立てしているため、見通しは不明確な部分が残る(『「自分以外による再現例ある」と小保方氏、STAP』を参照)。 「自由」と「管理」のバランス重要 委員会は大学教授や弁護士ら6人で構成する。委員会は非公開で行われ、終了後に会見した岸氏は、委員会の目的として、小保方氏の不正疑惑の調査を踏まえた上で、「未来に向かって問題が起きないように、1つの方向を見定めたい」とした。岸氏は、既に理研には研究不正防止策がある点に触れ、「委員は、(防止策を)早く継続的発展させたいという雰囲気」として、現状の対策の問題点を洗い出した上で、見直しなどに取り組んでいく考え。...