異次元の医学教育を目指す - 黒岩祐治・神奈川県知事に聞く◆Vol.1
インタビュー
2014年4月14日 (月)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
政府は3月末、全国6地域を国家戦略特区に指定した。その一つが神奈川県を含む「東京圏」だ。神奈川県知事の黒岩祐治氏は、2012年5月に「医療のグランドデザイン」をまとめるなど、2011年の就任以来、医療を政策の重要課題に位置付け、取り組んできた(『神奈川を起爆剤に日本の医療を変える - 黒岩祐治・神奈川県知事に聞く』を参照)。 特区では、「ヘルスケア・ニューフロンティア構想」の実現を目指し、メディカル・スクールの新設も視野に入れる。黒岩知事に、メディカル・スクールを中心に、同構想についてお聞きした(インタビューは2014年4月11日に実施。計3回の連載)。 ――2012年5月の「神奈川県医療のグランドデザイン」では、医学部新設を打ち出されていました。その後の検討経過をお教えください。 「神奈川県医療のグランドデザイン」をまとめた際には、医師不足や看護師不足が提起されました。人口10万人当たりで見ると、看護師数は全国で最下位、医師数も39位。「この問題をなんとかしなければいけない」という状況でした。ただ、グランドデザイン策定プロジェクトチームの3月の「最終報告書」の段階では、医学部新設まで...
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