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国際的医療人材の養成が狙い - 黒岩祐治・神奈川県知事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2014年4月21日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――4月2日の黒岩知事の記者会見では、国家戦略特区については、「特別の検討チーム」を設けると説明されています。 この4月1日に、国家戦略特区を動かすために、「ヘルスケア・ニューフロンティア推進局」を設置しました。職員は33人で、フル稼働しています。 黒岩祐治氏は、「岩盤規制を打ち破るドリルになる」意志を持って、国際的医療人材の育成に取り組むという。 3月のシンポジウムを受け、職員はこの4月にシンガポールにも行きました。今交流がものすごく活発で、行ったり来たりしているのです。シンガポール国立大学と米国のデューク大学が共同して運営する、メディカル・スクールの教育内容を改めて調べてきました。面白いことに、「デューク大学の医学部ではできない教育をやっている」と言っていたのです。 ――それは、例えばどんな教育なのでしょうか。 従来の医学教育とは異なる、「問題解決型」の教育です。教室で学ぶような講義は、予習で済ませてもらい、授業は実習が基本。予習した学生が医療の現場に来る。目の前の患者を診て、ディスカッションしながら、解決策を考えていく。 それはすごく面白いと思った。特区にそうしたメディカル・スク...