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他領域からの移行は今後の検討課題 - 吉村博邦・北里大学名誉教授に聞く◆Vol.3

インタビュー 2014年4月25日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では、「総合診療専門医に関する委員会」で今後の課題とされた事項は何でしょうか。 一つが、他の領域の専門医を取得した医師や、既に地域医療で活躍されている先生方が、総合診療専門医を取得する場合の研修プログラムです。 総合診療専門医に関しては、最終的には新たに発足する「日本専門医機構」で決定するものの、吉村博邦氏は、今回の議論の大筋は変わらないと見ており、「ここまで良くまとまった」というのが実感だという。 ――例えば、内科専門医が、総合診療専門医を取得する場合は。 内科専門医は内科全般を深めるのに対し、総合診療専門医は内科に限らず、より幅広い疾患を診るほか、「地域を診る」という視点が求められる点などで異なります。ただ、総合診療専門医の「基本診療科研修」では、内科で6カ月研修するので、内科専門医が総合診療専門医を取得するための研修プログラムは、他領域の専門医とは異なることが考えられます。その他の領域から移行する場合の研修プログラムも、それぞれの専門医制度を連携していくことが必要です。 ――ダブルボードの可否は。厚労省の「専門医のあり方に関する検討会」では、基本領域の専門医取得は原則1つとし...