1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 日医が緊急会見、「選択療養に反対」

日医が緊急会見、「選択療養に反対」

レポート 2014年4月18日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

政府の規制改革会議で、保険収載を前提としない「選択療養(仮称)」が提案され手続き案が公表されたことを受けて、日本医師会の横倉義武会長は4月17日に声明を発表し、緊急の会見を開いた。横倉氏は、安全性や有効性の確保への懸念などを理由に、「選択療養(仮称)」に改めて反対の意向を示し、現状の評価療養の拡充で対応するように求めた。今後、厚生労働大臣の田村憲久氏に声明を渡す予定。 声明の内容は、日医が従来主張してきたものと大きく変わらなかったが、緊急会見を開いた理由について、「(具体的な反論は)いずれする。できるだけ早く(会見して意見を)述べた方が良いと思った」とした。 日本医師会の横倉義武会長は緊急会見を開いて、現行の評価療養制度の活用を訴えた。 声明では、新しい医療の提供に辺り、「安全性・有効性を客観的に判断することが必須であり、さらに将来の保険収載が大前提」と指摘。「選択療養(仮称)」では、患者と医師が話し合った上で、診療内容を決定できる方針であるため、「エビデンスのない民間療法を選択させられてしまう恐れもある」「(収載しなければ)資産や所得の多寡で受けられる医療に格差が生じる」と懸念を表明...