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厚労省が臨床研究の新ルール検討開始

レポート 2014年4月18日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

降圧剤「ディオバン」の論文不正問題を受けて、臨床研究の透明性確保に関する法制度などの新しいルールを検討する厚生労働省の「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」の第1回が、4月18日に開かれ、座長に遠藤久夫氏(学習大学経済学部教授)を選んだ(資料は、厚労省のホームページに掲載)。今後、関係者からの意見聴取などを経て、今秋ごろに報告書を取りまとめる方針。 会議の冒頭で、厚労省医政局長の原徳壽氏は、「法制度が成り立つかどうかも議論があると思う」とあいさつ。委員からは、臨床研究のルールは治験と比べて厳しくはないとの指摘が出る一方、委員から法規制に慎重さを求める意見も出て、「法制化ありき」での検討とはならないとみられる。 厚労省の「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」では、法規制に慎重さを求める声が出た。 資料管理やデータ改ざんが対象 検討会は、ディオバン問題を調査していた厚生労働省の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」(委員長:森嶌昭夫・名古屋大学名誉教授)の報告書に、臨床研究の法制度の検討が盛り込まれていたことを受けて設置された(『データ不正解明できず、大学にも苦言』...