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共著者の責任に言及、理研不正防止委員会

レポート 2014年4月19日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長:岸輝雄東京大学名誉教授)の第3回が、4月18日に開かれた。東京大学における研究不正防止策の聞き取りなどを実施した。次回の4月21日に報告項目を絞り込み、集中的に議論を重ねる方針だが、岸氏は「共著者の責任」を盛り込むことを明言したほか、科学コミュニティに対しての不誠実な態度についても考慮してまとめる考えを示した。 東大からは副学長の松本洋一郎氏が参加して、東大における不正防止の取り組みを説明。入学時に研究不正についてのガイダンスを実施することや、ライフサイエンス研究倫理支援室を設置していることなどを紹介した上で、「ルールだけを作っても仕方ないが、コミュニケーションをどうしたら増進できるか悩んでいる」などと述べたという。 また、東大において、研究者本人が再現できなかったために、再現性に重きを置いて、「研究不正」と認定したケースがあったことなども紹介した。委員の一人...