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分娩扱う女性医師、「3人に1人子育て中」

レポート 2014年4月23日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

第66回日本産科婦人科学会学術講演会で4月19日、理事長推薦企画として「ギネジョの底力、ギネメンの胆力」が開かれ、女性産婦人科医の中で分娩を取り扱っている医師の割合や、その中で子どもを持つ医師の割合が増加傾向にあるなど、妊娠や出産を経ても就業を継続しやすい環境が整いつつあるという調査結果が報告された。分娩を取り扱う女性医師のうち、子どもがいる割合は36.3%に上る。 理事長推薦企画の冒頭であいさつする、日本産科婦人科学会理事長の小西郁生氏。 理事長で、京都大学産科婦人科教授の小西郁生氏は、企画の冒頭で、「女性産婦人科医が就業を継続していくには、二つのことが大切」とあいさつ。一つは、院内保育などのシステムを整えていくこと、もう一つは、個々の医師によって就業環境などが異なるため、さまざまな経験を共有することだ。 その企画趣旨を受けて、30代後半から40代前半の女性3人、男性2人の計5人の産婦人科医が、子育てと仕事を両立させている自らのキャリアのほか、若手医師へのメッセージや今後の展望について講演した。院内保育など就労支援の充実だけでなく、周囲の理解、協力を得るためには「自分の“売り”になる...