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結論遅れる可能性、理研不正防止委員会

レポート 2014年4月22日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長:岸輝雄東京大学名誉教授)の第4回が、4月21日に開かれた。当初、小保方氏の論文問題を調査している理研の不正調査委員会の議論と関係なく進め、ゴールデンウィーク明けにも結論をまとめる予定だったが、この日、委員から「理研の調査委員会の議論などを踏まえず、結論を出すのはどうか」と疑義が出て、岸氏は結論が遅れる可能性に言及した。 小保方氏の問題を調べている理研の内部調査委員会は、報告書をいったんまとめたが、小保方氏が結果に対して不服申し立てをして、再調査をするかを審議している状況。さらに、CDBセンター長である竹市雅俊氏を中心として、CDB内でも独自の振り返りが続いている。 不正防止委員会では、5月上旬にも結論を出すスケジュールだったが、委員から「今回の問題の課題を理解しないで、『不正防止』では不十分」「理研の調査委員会の調査内容を盛り込まないと、世間が理解できない」と...