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2014年度診療報酬改定を探る◆Vol.6

オピニオン 2014年4月28日 (月)  水谷公治(株式会社ソラスト 病院経営サポート課)

2014年度の診療報酬改定において重点課題に掲げられた「医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等」。それぞれの改定内容から見えるポイント6題を探っていきたい。 1.在宅医療の見直しと診療報酬 2.一般病棟7対1入院基本料適正化の影響と対策 3.重症度、医療・看護必要度の見直しの影響はいかに 4.短期滞在手術料等基本料3の見直しの影響は広い 5.地域包括ケア病棟は、急性期だけがライバルですか 6.診療所における地域包括診療料の算定は救世主となるか (1)背景 地域包括ケアシステムは、少子高齢社会の中にあっても住み慣れた地域で長く暮らしが続けられるようすることを目指して構築されてきている。高齢者や障害者などの誰かの支えを必要とする方たちができる限り自立した生活を行なえるように生活支援が行われ、身体機能に低下をきたせば介護支援が行われる。しかし、それだけでは地域包括ケアシステムは成り立たない。なぜなら、身体能力の低下は疾病や怪我のリスクや不安を生じさせることになるほか、入院医療が必要になる可能性も増すからである。 地域包括ケアシステムの中で入院医療の位置づけは明確となっている。診療報...