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理研不正防止まとめ、1カ月遅れる可能性

レポート 2014年5月1日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長:岸輝雄東京大学名誉教授)の第5回が、4月30日に開かれた。「4月中に出る」とされていたCDB内の振り返りがまとまらず、GW明けを目指していた不正防止委員会の結論について、岸氏は1か月程度遅れる可能性に言及した。 この日は、CDBセンター長の竹市雅俊氏や、理研内も論文調査委員会の渡部惇委員長らが出席し、聞き取りに応じた。内容について、岸氏は、振り返りの進行などを理由に、明かさなかった。出席した委員は、CDBに対して、自己点検だけでなく、自浄作用の働きも含めて、提言を出すように求めたという。理研の調査委員会からの聞き取りを受けて、組織としてのマネジメントの重要性を指摘する意見が強かったという。 この日に、CDBの振り返りの報告を受ける予定だったが、「CDB内で意見が割れている可能性がある」(岸氏)として、報告を受けられなかった。岸氏は、「最初は開始(4月11日)か...