時代の要請に応えるために誕生 - 尾身茂・JCHO理事長に聞く◆Vol.3
インタビュー
2014年5月20日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――JCHOのミッションの一つである総合診療専門医の養成は、m3.comの会員にとっても注目度が高いテーマです。 既に、日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医プログラムが、JCHO全体で6つあり、同学会の認定医・指導医数は300人以上に上ります。若手医師に非常に人気の高い徳田安春・前筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター教授に、この4月から本部の研修センター長として加わってもらっています。東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)をベースに活動しており、JCHOの病院に限らず、日本全国の病院で総合診療専門医の養成に活躍してもらう予定です。 「JCHOは、時代の要請に応えるために誕生した組織だと思う」と語る理事長の尾身茂氏。 ――東京新宿メディカルセンターのような急性期病院にも、総合診療部が必要だとお考えですか。 組織の在り方については各病院の特殊性がありますが、一つの例として東京新宿メディカルセンターのような病院においても、幅広く診ることができる医師が複数いることは極めて重要です。領域別専門医は、自分の“ストライクゾーン”に入れば、非常に強く、自分の専門分野に最大の関心が...
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