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理研調査「納得してない」と再発防止委の岸氏

レポート 2014年5月9日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長:岸輝雄東京大学名誉教授)の第7回が、5月8日に開かれた。 理研は、論文不正調査委員会の結果を受けて、小保方氏の不服申し立てについて再調査しないことを決めたが、岸氏は、この決定について、専門外の人の理解につながらない可能性を指摘し、「納得していない」「(結果を出すのが)早すぎるのでは」と疑問を呈する場面もあった。ただ、不服申し立てを受けて調査をする前と比べ、「(論文不正調査委員会は、調査結果に対して)自信が増していた」とも述べた。 8日の会議には、論文不正調査委員会の渡部惇委員長が出席し、不服申し立てに対する調査と、結論について報告した。岸氏は、自身が専門の材料化学の分野で、論文において著者ごとの責任の違いがない点や、「切り貼り」の悪質度の差異が理解しづらい点を指摘した上で、「一般国民が、十分に分かるようになってから(再調査するかの結論を)出しても良いと思った」...