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Science誌、2年前に小保方氏の不備指摘

レポート 2014年5月9日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子研究ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」論文の不正疑惑について5月8日、「研究論文の疑義に関する調査委員会」(委員長:渡辺惇弁護士)が小保方氏の不服申立に対し、再調査を実施しないことを決め、5月9日に理研に報告し、会見した(資料は理研のホームページ、『「自分以外による再現例ある」と小保方氏、STAP』を参照)。 2012年に、一度Nature誌に掲載を断られたあとに、Science誌に、同様の論旨の論文を投稿した際、画像の切り貼りについて修正するように求められた点などを根拠に、捏造や改ざんを認めた4月にまとめた調査報告書の結論を維持し、「悪意はなかった」とする小保方氏らの主張を退けた(『理研の調査に疑問続々、STAP論文問題』を参照)。小保方氏が主張する「テラトーマの真正画像」については、実験ノートのずさんさから、「いつ、何を対象として作ったテラトーマの画像か不明」として、小保方氏の主張を認めなかった。理研は、Nature論文の撤回を勧告した。今後、懲罰委員会を立ち上げ、「一人で不正を実施した」と認...