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カルテ記載など、再発防止策の効果も検証

レポート 2014年5月12日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

産科医療補償制度の再発防止委員会(委員長・池ノ上克・宮崎市郡医師会病院特別参与)が5月12日に開催され、「第5回の再発防止に関する報告書」で取り上げるテーマを検討した。 再発防止委員会委員長の池ノ上克・宮崎市郡医師会病院特別参与。 ほぼ確定したテーマは、「新生児蘇生」と「臍帯因子が関係する脳性麻痺への対応」であり、過去4回の報告書で提言した再発防止策の「効果検証」も行う方針。「効果検証」では、「診療録等の記載」の徹底、子宮収縮薬投与時のガイドライン順守やインフォームド・コンセントなどが取り上げられる予定。そのほか、妊婦健診の未受診や受診回数不足もテーマに加える要望が上がったが、脳性麻痺との関係が見いだせるかを検討後、改めて議論することになった。 再発防止委員会は毎年テーマを決め、産科医療補償制度で原因分析報告書を作成された事例を分析し、毎年1回報告書をまとめている。今年は4月に第4回報告書を公表(『緊急母体搬送、決定から児娩出まで80分』を参照)、第5回報告書は2015年3~4月の公表を予定。今回の分析対象は今年12月末までに原因分析報告書が公表された事例が対象で、約500件に上る見通...