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医師ら10人の被害届提出へ、女子医大事故

レポート 2014年5月22日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学病院で、小児の鎮静には禁忌のプロポフォールを鎮静に使用、嚢胞状リンパ管腫の2歳10カ月の男児が死亡した事故で5月22日、遺族と弁護士が会見、警察に被害届を出す予定であることを説明するとともに、「私たちは病院と対立するつもりはない。原因究明と再発防止をしてほしいだけ。このような不幸な事故、医療ミスが繰り返されることがないようにしてもらいたい」と述べ、病院の対応を求めた。 男児は今年2月21日に死亡、女子医大病院は2月25日に牛込警察署に届け出ていた。22日に会見したのは、この日に警察による遺族への事情聴取が予定されており、その席で被害届を出す予定だったため。しかし、事情聴取は延期された。被害届への記載が予定されているのは、医師をはじめ計10人。業務上過失致死傷罪、異状死の届出を定めた医師法21条違反、「自然死および病死」とした虚偽死亡診断書作成に当たる可能性を念頭に置いた内容だという。 女子医大病院では現在、外部評価委員を含めた「医療安全管理特別部会」を設置、調査を進めており、5月末までには報告書をまとめる予定になっている。男児の父親は、「病院と対立しない」としているにも...