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「医師処分増やす意図」は誤解-藤川謙二・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年5月28日 (水)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

「医師処分が、海外との比較で、極めて少ない」――。日本医師会の2012年度と2013年度にわたり検討を進めた、会員の倫理・資質向上委員会が2014年3月にまとめた「医師会自浄作用活性化のための具体的方策」は、医師の行政処分について、こう指摘した(『「医師処分、極めて少ない」と制度改善提言、日医委員会 』を参照)。提言の中では、「医師の身分管理制度の改善の必要性」や、再三にわたり医療事故を起こすいわゆる「リピーター医師」対策にも言及している。 日医常任理事で、「医師の倫理」などを担当する藤川謙二氏に、提言の真意と本提言の今後の取り扱いなどを聞いた(2014年5月14日にインタビュー。計3回の連載)。 ――「医師処分が、極めて少ない」との内容の提言でした。「行政処分を増やした方が良い」と読めてしまいますが、真意はどこにあるのでしょうか。 海外の国を調べると、宗教観や医療文化、経済発展の度合いの違いがあるので、一概には言えませんが、日本の医師の処分の割合が少ないのは事実です。他国の制度を調べて、日本の制度と違っている部分は分かりましたが、どこかの国の制度を真似する考えがあるわけではありません...