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保険医認定に医師会の関与も-藤川謙二・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2014年5月30日 (金)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

――提言の中で、日本の医師の身分管理制度について、「改善の余地がある」としています。これは、どのような意図なのでしょうか。 現状の医師処分制度は、(診療報酬の不正請求以外では)刑事処分が確定したものに対して、免許取消や免許停止などの行政処分があり、「処分に処分を重ねている」状況です。裁判で有罪になれば、マスコミで(報道され)批判される状況があるのに、行政処分が後で来る制度になっていて、(起訴されると)99%以上が有罪になる日本の司法制度の中で、「刑事処分だけで十分ではないか」という声もあります。 診療報酬の「不正請求」というか、「不適切請求」の場合、先に行政処分があって、悪質さが目立つような事例でなければ、刑事処分は来ません。行政処分が、後追いになっているところに、改善点があると思います。 日医の藤川謙二常任理事は、医師の倫理を保つための厚労省の体制について、疑問を示した。 ――提言の中では、厚労省の体制についても、「一部局の少人数で実施している」としています。 医師免許の行政処分は、厚労省の医道審議会で決まりますが、医療に関連するのは3分の1程度で、医療と関係のないものが多い状況です...