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宮城県が医学部新設、文科省に申請へ

レポート 2014年5月30日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

宮城県知事の村井嘉浩氏は5月29日、記者会見し、県立の医学部を新設する方針を表明した。東北地方における医学部新設の応募期限は5月30日で、東北薬科大学、総合南東北病院などを運営する一般財団法人脳神経疾患研究所を含め、計3団体が申請する。 宮城県が申請締め切りの直前になり、表明したのは、仙台厚生病院を運営する一般財団法人厚生会と東北福祉大学、宮城県栗原市の構想が5月25日にとん挫したため。宮城県はこの構想を基本的に引き継ぐ形で、栗原市に、1学年60人のキャンパスと600床の付属病院を整備する。2016年4月の開校を目指す。地域医療を志す総合診療医の養成が基本理念で、「自治医科大学の東北版」(村井知事)というイメージだという。 既存の公立大学法人宮城大学に設置するか、新たに法人を新設するかなどは未定。栗原市と厚生会の財政支援などを得る予定で、厚生会理事長の目黒泰一郎氏は、「県知事が英断をしてくれた。県の計画に対しては、我々としても支援していく」と語っている。 村井知事は、ここ数年、医学部新設を認めるよう国への働きかけを行っており、2013年10月の知事選挙でも選挙公約に掲げていた(『医学部...