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「支出目標」「薬価毎年改定」を問題視、日医

レポート 2014年6月4日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

財務省の財政制度審議会財政制度分科会(財政審)が5月末に「実効性のある支出目標の導入」や「薬価の毎年改定」などについて「断固実現を求める」とする報告書をまとめたことを受けて、日本医師会の横倉義武会長は6月4日に、「地域医療ビジョン策定より先に支出目標があってはならない」「薬価の毎年改定は、医療機関になどに大きな負担を強いる」などと、反論意見を表明した(資料は、日医のホームページに掲載)。 財政審の報告書には「受診時定額負担の導入」や効果の低い医療技術を保険から外す「逆評価療養」なども盛り込まれていて、日医は「非常に遺憾」「財政審が踏み込むべき(内容)でない」などと、不快感を示す項目が並んだ(『地域別の「支出目標」設定で、医療費抑制を』を参照)。 日本医師会の横倉義武会長は、日本における対GDP比の医療費水準は「先進7カ国の中で決して高くない」と、医療費の相対的な低さを主張した。 「支出目標ありき」に警戒感 財政審の報告書に今回盛り込まれた「支出目標」は、人口や疾病構造から合理的かつ妥当な医療需要を算定して「支出目標」として設定する考え方。これに対して、横倉氏は、2015年度からガイドラ...