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『「抗がん剤は効かない」の罪』を上梓 - 勝俣範之・日本医大武蔵小杉病院腫瘍内科教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2014年6月6日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

もう黙ってはいられない――。最前線の腫瘍内科医が、魂を賭けて語る「がんの真実」。 『「抗がん剤は効かない」の罪』(毎日新聞社)の帯には、こんな文字が躍る。サブタイトルは、「ミリオンセラー近藤本への科学的反論」。近藤誠氏の一連の著作を明確に意識した本著を上梓したのは、腫瘍内科の日本の第一人者、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之氏だ。「近藤医師の誤った見解を指摘し、医学的に正したい」と語る勝俣氏に、ミリオンセラー本に対する反論に挑んだ思いをお聞きした(2014年5月8日にインタビュー。計4回の連載)。 ――この本をお書きになったきっかけをまずお教えください。 毎日新聞社の方から、「本を書きませんか」と持ちかけられたのがきっかけです。昨年12月のことです。 ――非常に反響が大きいテーマだけに、本を書くことに躊躇はなかったのでしょうか。 以前から、他の出版社の方からも、(近藤氏に対する反論を)「書いてほしい」とは言われていました。文芸春秋社の方からは、2012年の8月頃に「近藤先生と一度、対談してほしい」と依頼され、それで改めて近藤先生の本を勉強したら、こんな本[編集部注:『がん放...