日医「患者申出療養」を了承
レポート
2014年6月13日 (金)
池田宏之(m3.com編集部)
政府の規制改革会議が6月13日に「患者申出療養(仮称)」の創設を提言したのを受けて、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会は同日、合同で記者会見を開き、安全性・有効性の確認と将来的な保険収載を目指す点が盛り込まれたことを、「最低限の担保がされた」(日医の横倉義武会長)として、新制度を了承する意向を示した(資料は、日医のホームページ)。日医をはじめとする医療界は、「現状の評価療養制度の拡大で十分」との主張を続けてきたが、評価療養制度で提供している保険外診療を利用できる医療機関の拡大を評価した上で、実質的な「評価療養制度の拡大」と受け止めることで、落ち着いた。 「患者申出療養」は、患者の申し出に基づいて、混合診療の項目を追加できる制度。国が、事前に実施計画書、事後に結果報告を提出してもらうことで、安全性・有効性を確認する(『「選択療養」、患者要望なく提言 』を参照)。日医の中川俊男副会長は、当初の規制改革会議の案では、事前の安全性・有効性の検証がなかった点に触れて、「事前の確認が入ったのは格段の違い」と述べた。保険収載については、安倍晋三首相が、「最終的に、国民皆保険の下、保険の適用を行...
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