1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「患者申出制度、全面的に賛成できず」、堺日病会長

「患者申出制度、全面的に賛成できず」、堺日病会長

レポート 2014年6月15日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院会の社員総会が6月14日に開催され、同会会長の堺常雄氏は冒頭のあいさつで、規制改革会議が13日の答申で打ち出した「患者申出制度(仮称)」について、「全面的に賛成できない」との見解を明らかにした。同制度に対しては、日本医師会をはじめ、3師会は了承する旨を公表しており、評価の違いが伺えた(『日医「患者申出療養」を了承』を参照)。 堺氏は、基本的な考え方として、「社会保障に規制緩和はなじまない」と指摘。その上で、規制改革会議が当初、提案していた「選択療養制度(仮称)」について反対していたと説明、それでも「手を変え、品を変え、様々な提案をしてくる」とコメント。「患者」という言葉が入ると、医療者としては面と向かって反対はできず、「やり方が巧妙」と述べ、対応の難しさもあるとした。 「患者申出制度(仮称)」は、「選択療養制度(仮称)」よりも、安全性・有効性が担保する仕組みが加わっている(『「患者申出療養」、来年の法案提出目指す』を参照)。しかし、堺氏は、それでも「いろいろな仕掛けがある」と発言。 総会後の記者会見で、「いろいろな仕掛けがある」との意味を問われ、堺氏は、そもそも「患者申出制度(...