「薬価毎年改定」消える、骨太の方針素案
レポート
2014年6月15日 (日)
池田宏之(m3.com編集部)
政府の経済財政諮問会議は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針2014(仮称)」(骨太の方針)の素案をまとめた(資料は、内閣府のホームページ)。社会保障についての基本的な考え方では、医療を含めた社会保障給付について「いわゆる『自然増』も含めて、聖域なく見直し、徹底的に効率化・適正化していく必要がある」と明記された。2015年度の医療保険制度改正に向けては、都道府県における医療費の水準や医療提供について「目標の設定」を掲げている。 同会議で出ていた「毎年薬価改定」については、自民党内などから反発が出たことを受けて、「市場実勢価格を適正に反映できるように、その頻度を含めて検討する」と表現が後退した。会議後に会見した経済財政政策担当の内閣府特命担当大臣である甘利明氏は、「2年より短くすることを含めて検討する」と強調した。次回の会議でまとめ、閣議決定される方針。 経済財政政策担当の内閣府特命担当大臣である甘利明氏は、「毎年薬価改定」からの表現後退について、現状の2年間より、短くしたい意向を強調した。 素案における社会保障改革の基本的な考え方では、「自然増を含めた見直し」以外に、先進的な地域...
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