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女子医大理事長ら、退陣せず、臨時理事会で決議

レポート 2014年6月16日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学は6月15日、臨時理事会を開催し、学長の笠貫宏氏による理事長らの退陣要求について議論、退陣の必要はないと決議した。臨時理事会後、理事長の吉岡俊正氏が明らかにした。笠貫学長が、理事長、理事、監事、評議員の全員の退陣を求め、6月11日に各人に送付、翌12日に記者会見を開き、公表していた(『女子医大の理事長ら、全幹部の退陣を要求』を参照)。 吉岡理事長は、退陣要求を理事会で議論した経緯について「大学のルールに従えば、理事会に議題として上げるべきもの。いきなり社会に公表されたため、我々としても驚いた。大変、重大な事態であると止めた」と説明した上で、大学が一丸となって問題を解決に当たる決意を述べた。 理事14人中、「全退陣」を支持したのは、笠貫学長を含む2人にとどまった。臨時理事会に続いて開催された評議員会で各自の進退を聞いたところ、理事14人を含む計27人の評議員のうち、退陣意向は3人のみだった。臨時理事会では、笠貫学長への退任勧告についても議論があったという。理事会など学内の議論を経ずに、記者会見という形で公表、女子医大の内部紛争と受け取られる行動に出たからだ。ただし、臨時理...