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東北の医学部新設、文科省の選考スタート

レポート 2014年6月16日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省は6月16日、「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」の第1回会議を開催した。委員は計12人で、座長には学習院大学経済学部長の遠藤久夫氏、副座長には自治医科大学学長の永井良三氏がそれぞれ選任された(文末を参照)。 政府は2013年12月、「東北地方に1校に限定して、一定の条件を満たす場合に医学部新設を認める」方針を閣議決定した。文科省は5月30日の締め切りで、候補を募集。応募したのは、南東北総合病院などを運営する一般財団法人脳神経疾患研究所(福島県郡山市)、東北薬科大学(仙台市青葉区)、宮城県だ(『南東北、東北薬科、宮城県が名乗り』を参照)。いずれも2016年4月の開校予定。構想審査会は、この特例的な医学部新設のために設置されたもので、大学設置・学校法人審査会に先立ち、応募の中から1校を選ぶ役割を担う。 第1回会議では、3件の医学部新設構想については概要紹介にとどまり、議論は審査基準に集中した。文科省は、医学部新設の「必要な条件整備」として、(1)震災後の東北地方の地域医療ニーズに対応した教育等を行う、(2)教員や医師等の確保に際し、引き抜き等で地域医療に支障を来さない...