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分娩取扱、1100病院から600病院の時代へ

レポート 2014年6月22日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本産科婦人科学会の医療改革委員会委員長の海野信也氏(北里大学病院長)は6月21日に開催された同学会総会フォーラム「わが国の周産期医療の持続的発展のため産婦人科の抜本的改善を目指す」で、来年策定予定の「産婦人科医療改革グランドデザイン2015」で、分娩を取り扱う病院を現在の約1100施設から、約600施設に減少させる方針を打ち出す予定であることを明らかにした。産婦人科勤務医の勤務環境改善に向け、分娩取扱病院の集約化・大規模化と交代勤務制を推進するのが狙い。海野氏は、「政策提言も必要だが、我々としてできることに取り組んでいく」と説明した。 日本産科婦人科学会の医療改革委員会委員長の海野信也氏(北里大学病院長)。 前回の「グランドデザイン2010」では、20年後に年間90万分娩になることを想定、それに対応するため、日本産科婦人科学会の新規入会者数は年間最低500人必要と試算した。それ以前から、同学会では産婦人科医の勤務環境改善を進めていて、臨床研修必修化の1期生が後期研修に入る2006年度の329人から、2010年度には491人まで増加。しかし、その後、3年間は減少傾向にあり、2013年度...