1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 臨床と教育、研究をこなす中堅医師◆Vol.5

臨床と教育、研究をこなす中堅医師◆Vol.5

スペシャル企画 2014年7月29日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

WHOではインターンとして、アフガニスタンの母子保健の研究などに従事していた。国際色豊かな職員で構成する職場は、とても刺激的だった。 WHOで私はインターンとして、幾つかの仕事をやっていました。その一つが母子保健です。世界には、日本のように母子手帳どころか、出生届、死亡届すらない国がたくさんあるのです。そうした地域では、保健政策の良しあしが分からない。評価ができないのです。 「基礎医学も重要だが、臨床研究も同様のレベルの重要性を持った扱いで、医学部でもっと勉強してもいい」と考える永田知映氏。 WHOは関係機関と協力し、このような国々に対し、技術と資金を提供して、様々な政策を実施し、母子保健領域をはじめ、各種の指標がどのように変化するのかを評価しています。私はアフガニスタンを担当し、既に蓄積されていたデータを解析する仕事を行いました。 どちらかと言えば、インターンの期間が短かったこと、またちょうとパンデミックインフルエンザが流行した時期でもあり、仕事の内容より、WHOという国際機関の組織、仕組みや仕事の進め方に興味を覚えましたね。 ジュネーブから米国に戻ったのは、2009年8月。以前とは...