1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医療、「公的保険はブレーキ、保険外はアクセル」

医療、「公的保険はブレーキ、保険外はアクセル」

レポート 2014年6月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府は6月24日、「経済財政運営と改革の基本方針2014」(骨太の方針)および新成長戦略を閣議決定した(首相官邸のホームページを参照)。これらは、臨時閣議に先立ち開催された、第6回経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議で正式に了承された。公的保険給付は抑制を図る一方、保険外給付や健康・予防分野については拡大を図り、医療・健康産業全体では成長を図るのが政府の方針だ。 「基本方針2014」では、効率化・適正化を図る分野として医療を位置づけ、病床再編やICT活用による保険者機能の強化をはじめ、多数の改革項目を掲げた。 その一方、2013年まとめた日本再興戦略を改訂し、「新成長戦略」として打ち出し、医療を成長産業分野に位置づけた。「改革に向けての10の挑戦」の1つに医療が加わり、(1)非営利ホールディングカンパニー型法人制度(仮)の創設、(2)個人への健康・予防インセンティブの付与、(3)保険外併用療養費制度の大幅拡大(患者申出制度(仮称)の新設など)――を通じて、社会保障制度の持続可能性の確保と、健康産業の活性化を図るとしている。 安倍晋三首相は臨時閣議後の会見で、「安倍内閣の成長戦略にタ...