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患者申出制度、「名称が誤解招く」と中川氏

レポート 2014年6月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

6月25日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、6月24日に政府が閣議決定した新成長戦略と、規制改革実施計画に盛り込まれた「患者申出療養(仮称)」が議題になり、厚生労働省保険局医療課長の宇都宮啓氏は、関連法案を次期通常国会に提出するとともに、社会保障審議会と中医協でも議論する方針を説明した(『医療、「公的保険はブレーキ、保険外はアクセル」』を参照)。 この点について質問したのが、日本医師会副会長の中川俊男氏。「患者申出療養(仮称)の内容を見ると、健康保険法の改正は必ずしも必要がないのではないか」との問いに対し、宇都宮課長は「閣議で、法的措置を講じると決定された」と回答。 さらに中川氏は、「患者申出療養(仮称)」という名称について、患者の勘違いを招きかねないとの懸念を呈した。「医師が、治療法の有効性や安全性を説明し、それを患者が理解、納得した上で、申し出る仕組みだと理解している。しかし、患者申出療養(仮称)という名称では、患者が独自に調べ、申し出ることができる仕組みだと勘違いされる。名称も含めて、中医協で議論し、しっかりとした制度を作ってもらい...