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「医療はまちづくり」と横倉氏、所信表明

スペシャル企画 2014年6月30日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会臨時代議員会が6月29日に開かれ、冒頭で、横倉義武会長が2期目に当たっての所信を表明した。前日の記者会見で示した「組織を強化する」「地域医療を支える」「将来の医療を考える」の3本柱を中心に意見を表明したが、圧倒的な政治力を誇り、中央集権に否定的だった故・田中角栄元総理の考えをひいて一般国民からの理解・指示の強化を訴え、「医療は(地域の特性に合った)まちづくり」と述べるなど、政府や官僚によるトップダウン型の医療政策を認めない意向を示した(『日医副会長、現職3人が当選』を参照)。規制改革や成長戦略による医療改革については「今後も保険給付範囲を狭める圧力が続く」と断言し、政策によっては「個別に厳しく対峙する」と表明した。 所信表明の冒頭で、横倉氏は、1期目の2年間重視してきたこととして「国民とともに歩む」という姿勢を挙げ、日医はあくまで、医療者でなく、国民を見据えた団体であることを強調した。 3つの政策の1つ「組織を強化する」の中で、横倉氏は、国民からの理解が得られていない点を強調した。日医は、規制改革推進派だけでなく国民からも「抵抗勢力」と見なされがちで、横倉氏は、地健康福祉への...