「政権と対峙すれば、議論からも排除」
スペシャル企画
2014年7月1日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会副会長の今村聡氏は、6月29日の日医代議員会で、「現政権は、首相官邸の意向が非常に反映されやすい。政権と対峙する形で、ただ反対するのでは、議論を行う場から排除されかねない」との懸念を示し、次々と新自由主義的な政策を官邸主導で打ち出す安倍政権に対応するには、「これまでのように提示されたものに、反対するのではなく、議論の場に参加し、日医としてしっかりと主張して理解を求めていくことが大切」と述べ、まず「議論の場」に加わる重要性を強調した。 7月から議論が本格化する社会保障制度改革推進会議にも、分科会への参加という形で日医は関与する。今村副会長の答弁は、「安倍政権は、新自由主義に舵を切った」とし、医療政策に対する日医の基本方針を質した、京都府代議員の安達秀樹氏への回答だ。 「政権と対峙する形で、ただ反対するのでは、議論を行う場から排除されかねない」(今村聡日医副会長) 「政権と対峙せず、議論の場に付く」という方針は、2期目のスタートを切った日医会長の横倉義武氏による「政権と完全に敵対することはあり得ない」との考えを受けたもの(『横倉日医会長、「三つの方針」で2期目始動』を参照)。 奈...
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