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STAP論文「新たに5つの誤り」、撤回

レポート 2014年7月3日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

Nature誌は7月2日付で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらの「STAP細胞」の論文2本を撤回した(Nature誌のホームページを参照)。理由として、理研などの調査によって、「論文で『違う細胞』『違う胚』とされていたものが、実際同じものだった」点を挙げていて、論文に不可欠なデータに誤りがあると判断した。同日付で、小保方氏を含む共著者全員の連名で撤回の理由を同誌に掲載した(Nature誌のホームページを参照)。文書では、過誤が含まれていたことを謝罪した上で、理研が不正を調査した項目以外にも5つの誤りがあったこと認め、一部では「説明できない齟齬がある」としている。 「撤回妥当」も「検証中」 小保方氏らが新たに認めた誤りの1つ目は、Article論文に掲載されたSTAP幹細胞の由来。STAP幹細胞は、「(共著者の1人で、CDBゲノム・リプログラミング研究チームのチームリーダーで、現在は山梨大学生命環境学部生命工学科の)若山照彦氏が提供したマウス由来」とされていたが、実際に調べると、多能性発現のマーカーとなる「GFP遺伝子」の挿入箇所が違った...