1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 日医の組織強化、具体策に欠く

日医の組織強化、具体策に欠く

レポート 2014年7月4日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

6月29日の日本医師会の臨時代議員会では、日医の組織強化に向けた質問が複数出た。日医内に勤務医部会の設置や、群市区等医師会会員を、日医の会員としてカウントするなどのアイデアが出たが、答弁に立った日医役員は、いずれも組織率低下に歯止めをかけられる具体的アイデアを示さなかった。 安倍晋三政権誕生後から、診療報酬の実質マイナス改定、混合診療拡大、医学部新設の検討開始など、医療政策は、日医の要望とは逆方向に進んでいる。組織強化に向けた質問は、政治力を高める必要性に向けた危機感の表れとみられるが、国政選挙がないまま自民党の安定政権が、今後2年間程度は続く可能性があることを考えると、横倉義武会長の2期目は前途多難になりそうだ。 「日医勤務医部会」には否定的 日医内に勤務医部会の設置を求めて質問したのは、富山県代議員の泉良平氏。泉氏は、在宅医療の充実に向けて「開業医と、バックアップする勤務医の連携なしでは真の在宅医療はあり得ない」と指摘し、日医内で勤務医と開業医が議論する重要性を訴え「医師会は勤務医の視点を加えて、今こそ変革し変貌するとき」と訴えた。現在47都道府県のうち、勤務医部会を持つのが28、...