1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「紹介なし自己負担」に3案、医療保険部会

「紹介なし自己負担」に3案、医療保険部会

レポート 2014年7月8日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

社会保障審議会医療保険部会が7月7日に開催され、引き続き療養範囲の適正化がテーマとなり、紹介状なしの大病院受診の患者負担の在り方や、国民健康保険に対する国庫補助などについて議論があった(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 大病院における患者負担については、厚労省が3案を示して、導入については概ね意見が一致したが、細部では、患者負担の考え方で、「初再診療のみ」から「1万円」と幅広く、政策の効果を疑問視する声も出た。「所得の高い国保に対する国庫補助の廃止」では、医師の委員が反対したが、多くの委員が廃止を求め、医師の負担増につながる可能性が出ている。「出産育児一時金」については、算出根拠を疑問視する声が根強かったが、2015年1月以降も、現行の42万円で据え置かれることなった。 社会保障審議会医療保険部会では、予定された時間を30分を超えて続いたが、議題が多く、十分な議論とは言い難い状況だった。 「お金では、流れ変わらないのでは」 議論の1点目は、紹介状なしでの大病院を受診する場合の患者負担の在り方。紹介状なしの負担は、2013年の社会保障制度改革国民会議の報告書で「一定の定額の自己...