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総合診療専門医、今まさに創設へ◆Vol.1

スペシャル企画 2014年7月11日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

この5月に、日本専門医機構が発足、専門医制度改革が本格化した。その柱は二つ。第一は、同機構が、第三者機関として専門医の評価・認定などを行うこと、第二は、総合診療専門医を19番目の基本領域の専門医として位置付けることだ(『最大の成果は「総合診療医」の創設 - 高久史麿・日本医学会会長に聞く』を参照)。高齢社会を迎え、日常遭遇する疾患や障害に対して、継続医療を全人的に提供する役割などを担う、総合診療専門医への注目度は高い。 総合診療専門医が制度化された背景や担うべき役割、取得・更新の条件など、総合診療専門医をめぐる多岐にわたる話題について、日本専門医機構理事長の池田康夫氏、日本医師会副会長の今村聡氏、日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉氏の3人のキーパーソンに語っていただいた(2014年6月11日に座談会を実施。計5回の連載。写真:的野弘路)。 ――まずそもそも今なぜ総合診療専門医が必要なのか。その辺りのお考えからお教えください。 池田 総合診療専門医を養成する必要性については、厚労省の「専門医の在り方に関する検討会」でも、ほとんどの先生方が支持されていました。ただし、その医師像を明...