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「違う集団が生まれつつある」◆Vol.2

インタビュー 2014年7月18日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――この5月に岡山で開催された日本プライマリ・ケア連合学会学術大会を取材させていただきました(『総合診療医、「数と場の議論は外して」、丸山理事長』を参照)。本当に多くの若手医師が参加されていたのが、印象的でした。若手医師の志向の変化を、丸山先生はどう見ておられますか。 丸山 一つ言えるのは、「違う集団が生まれつつある」という兆しが感じられることです。「日本の医療を何とかしたい」と考える若手医師は多い。確かに領域別専門医志向は強いですが、今までは「19番目の基本領域」がなかったわけです。しかし今後、「19番目の基本領域」として、総合診療専門医が創設された場合には、変わってくるでしょう。私たちから見れば、いい意味での「青臭い志」を持つ若手医師をどう支えるかという問題だと思います。 プライマリ・ケア領域では、特に対人関係が重視されます。医療技術や知識だけではなく、どう患者さんに温かく接するか、既存の領域別専門医の先生方からみれば、やはり「青臭い」と思われる部分もあると思いますが、「青臭さ」を失いつつある日本の医療において、それを取り戻す役割も、総合診療専門医にはあるのではないでしょうか。 日...