専門医の更新、移行など課題は多々◆Vol.3
スペシャル企画
2014年7月25日 (金)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――日本専門医機構の組織委員会で吉村博邦・北里大学名誉教授が中心となりまとめた中間報告では、新規に総合診療専門医を目指す医師対象の3年間のプログラムは固まっていますが、それ以外の点では残された課題があります。その一つが、19の基本領域において、二つの専門医を取得する、いわゆるダブルボードを認めるかという点です。 池田 ダブルボードのほか、他の領域の専門医からの移行の問題もあります。 ダブルボードについて言えば、例えば、小児科の専門医も、本来は「地域を診る能力」を持たなければいけません。小児科専門医が、総合診療専門医として地域に貢献でき、総合診療専門医としての能力が担保されれば、個人の意見としては、私はダブルボードを認めてもいいと思います。ただし、それぞれに必要な診療能力を備えていることが必要です。 また移行の問題ですが、例えば、何十年もある領域の専門医として大学病院で活躍されてきた方が、開業され地域医療を担う場合、すぐに総合診療専門医を取得できるわけではないですが、他の診療領域での初期対応や「地域を診る」という視点については、少し勉強してもらってから、総合診療専門医になった方がいいとい...
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