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遺族が再び撤回要求、女子医大の2回目中間報告

レポート 2014年7月12日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学病院で、小児の鎮静用には禁忌とされるプロポフォール投与後に、2歳10カ月の男児が死亡した事故で7月11日、遺族は6月30日付の中間報告書の撤回を要求する文書を同病院に提出した。男児の死亡に至る機序が分析されていないなどの理由を挙げ、「到底同意できない」とし、厚生労働省と東京都に提出した同報告書を撤回するよう求めている。 女子医大病院は、5月30日に最初の中間報告書をまとめ、遺族に渡していたが、遺族は事故の検証が不十分だとして撤回を要求(『女子医大の中間報告書、遺族が撤回要求』を参照)。その後、同病院はさらに調査を進め、6月30日に2回目の中間報告書をまとめたものの、再び不十分とされたわけだ。 撤回理由としては、死亡機序が分析されていないことのほか、(1)事実経過の整理も、従前に説明されていた内容と異なる、(2)両親と病院の間で重要であると認識されているはずの事実が欠落している、(3)誤りではないかと思われる事実が記載されている、(4)事実に基づく検証も不十分――などだ。 遺族側は、撤回要求書とともに、「6月30日付の中間報告書に記載された事実経過」と「男児の両親が経験し...