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小児鎮静時のプロポフォール、約2割で使用

レポート 2014年7月14日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本集中治療医学会は7月14日、小児の人工呼吸中の鎮静におけるプロポフォール投与の実態調査結果を公表、同学会の専門医研修認定施設の約2割で使用している現状が明らかになった。PICU(小児集中治療室)に限ると、37%に上る。同会では、調査結果について「小児集中治療において、単回投与に加え、持続投与による鎮静も稀ではない現状があった」と分析している(資料は、同学会のホームページに掲載)。 プロポフォール注入症候群(PRIS)またはPRIS疑いの症例を経験した施設は10%で、予後に関する回答があった8施設のうち、死亡例はなかった。 小児へのプロポフォール持続鎮静を行っている施設のうち、親権者から同意を得ているのは15%にとどまる。成人か小児かを問わず、プロポフォール持続投与時に「毎日実施」する検査として、最も多かった「血中乳酸値」でも66%にとどまるなど、施設により対応が異なる実態が明らかになった。 本調査は、今年2月の東京女子医科大学病院のプロポフォール投与事故を踏まえ、使用実態を調査するために実施した(『禁忌薬の投与事故、女子医大が謝罪会見』などを参照)。 同学会は、小児の鎮静目的のプロ...