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厚労省「専門医認定支援事業」が“迷走”

レポート 2014年7月15日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の2014年度の新規補助事業である、「専門医認定支援事業」が、“迷走”している。同事業のメーンは、専門医の養成プログラムを作成する医療機関に対し、その費用を補助する事業だが、新設の総合診療専門医をはじめ、日本専門医機構が養成プログラムの認定基準を決定する前に、この5月から募集を開始、応募者の中から補助対象を採択し、内示しなければいけない事態に陥りかけているからだ。さらに第1次募集では、予定数に達しないことから、第2次募集を行う予定。 「専門医認定支援事業」の補助対象は、総合診療専門医の養成プログラムに限らないが、厚労省医政局医事課によると、応募があった166件のうち、約4分の3は、総合診療専門医の養成プログラム。 当初、採択結果を内示し、各医療機関から、正式に交付申請してもらう期限は6月30日だった。しかし、7月18日まで延長。それでも「7月18日から、さらに延長する可能性は否定できない」(厚労省医政局医事課)。養成プログラムの認定基準決定の前に、厚労省の補助対象が採択されれば、補助対象が標準プログラムとして独り歩きしてしまう恐れがある。当然ながら、養成プログラムが未定の総合...