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千葉大、不可解証言放置で幕引き、VART論文調査

レポート 2014年7月16日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

降圧剤「ディオバン」(販売元:ノバルティスファーマ社)を巡る論文不正疑惑で、千葉大学は7月15日、同大のディオバンの臨床試験「the Valsartan Amlodipine Randomized Trial(VART study)」に関する「研究活動の不正行為対策委員会」(委員長:松元亮治千葉大理事)による内部調査の最終報告書を公表した(報告書は、同大ホームページに掲載)。 研究結果の信頼性の低さを指摘した上で、論文の撤回を求める結論は4月の報告書から変わらず、研究責任者で、当時の同大大学院医学研究院循環病態医科学教授だった小室一成氏(現東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授)ら研究者3人について、虚偽の説明で、調査を混乱、長期化させた責任などを認め、「責任は極めて重大」と結論付けている。千葉大は今後、東大に処分の検討を求める方針(『千葉大の降圧剤論文に撤回勧告、調査委』を参照)。 ただ、内部調査については、依然として不可解な点が残っている。「統計解析を担当した」と結論づけられているノバルティス社の元社員で、薬事法違反の疑いで、東京地検に逮捕された白橋伸雄容疑者の所属について、担...