1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 7月末にも新設医学部構想選定、文科省構想審査会

7月末にも新設医学部構想選定、文科省構想審査会

レポート 2014年7月16日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」の第3回会議が7月15日に非公開で開催され、東日本大震災の被災地の自治体、岩手、宮城、福島の3県の3つの大学にヒアリングを実施した。会議後に説明に臨んだ座長の遠藤久夫・学習院大学経済学部長は、「(ヒアリングの結果、新設される医学部への)懸念や期待について大きく変わるものはなかった」として、前回から議論が進みつつあることを伺わせた(『東北の医学部新設、「現時点でダメな候補なし」 』を参照)。 遠藤氏は、「丁寧な議論」で拙速さを排する前提で、「次回で意見の収束を図りたい」と話し、次回会議が予定されている7月30日にも構想が1つに絞り込まれる可能性が出ている。文部科学省高等教育局医学教育課長の袖山禎之氏は、議論が、構想選定の判断基準にまで及んでいることを認めた上で、「判断基準が決まれば、おのずと1つに絞り込まれると思う」と話した。 「反対」明言せずの大学も 大学へのヒアリングは個別に実施し、岩手医科大学、東北大学、福島県立医科大学の3大学の幹部が出席した。各大学は(1)東北地方の医学部に求められる役割、(2)既存大学と新設大学の必要な...