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厚労大臣の見解、「到底理解し難い」

レポート 2014年7月16日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学病院のプロポフォール投与事故で7月15日、遺族は田村憲久厚生労働大臣と同省の医薬食品局長宛てに、質問状を提出した。 同日付の大臣会見について、「女子医大病院と日本集中治療医学会の違法、不当な現状の報告をあたかも追認するような大臣の見解は、禁忌の使い方をしたプロポフォールの副作用により死亡した被害者遺族には到底理解し難い」と問題視。その上で、「小児に対し、集中治療における人工呼吸中の鎮静にプロポフォールを投与してもいいのか」と質問、速やかに回答するよう求めている。 女子医大は6月12日に記者会見し、小児の人工呼吸管理の鎮静を目的としたプロポフォール投与例は、2009年から2013年の過去5年間で計63人に上り、うち12人が投与後、数日から3年程度の間に死亡したと報告(『禁忌薬の投与事故、女子医大が謝罪会見』を参照)。日本集中治療医学会は7月14日、同学会の専門医研修認定施設の約2割で、小児の人工呼吸管理にプロポフォールを使用しているという調査結果を公表した(『小児鎮静時のプロポフォール、約2割で使用』を参照)。 田村厚労相は、これらを踏まえ、7月15日の会見で、小児の鎮静...