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東北大・福島県立医大、岩手医大とスタンスに差

レポート 2014年7月17日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

7月15日に開催された文部科学省「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」の第3回会議のヒアリングで注目されたのは、岩手医科大学、東北大学、福島県立医科大学の3大学で、医学部新設に対するスタンスに違いがみられた点だ(『7月末にも新設医学部構想選定、文科省構想審査会』を参照)。 東北大と福島県立医大は、「東日本大震災の被災地に1カ所に限り、医学部新設を認める」という閣議決定を前提に、「新設の条件に合致するか否かについて議論を尽くすことを求めるとともに、新設する以上はより良い医学部になるよう、働きかけていく」(東北大医学部長の大内憲明氏)など、応募者の中から選定する際の留意点に重きを置いて意見を述べた。これに対し、岩手医大は、構想審査会の席上で、「(新設は)地域医療を崩壊させるので認められない」(理事長・学長の小川彰氏)と主張し、医学部新設自体に改めて反対する姿勢を強調した。 3大学は、各大学のトップの連名で2013年2月、「東北地方に医学部の新設を推進する議員連盟」宛てに、「医学部新設は地域医療崩壊をもたらす」とし、慎重な対応を求める要望書を提出していた(『医学部新設は被災地の地域医...