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「社会保障と経済成長の両立」目指す、2025年見据え

レポート 2014年7月18日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

社会保障制度改革の進捗状況の確認などを担う、政府の「社会保障制度改革推進会議」の第1回が7月17日に開かれ、清家篤・慶応義塾長を会長に選出した。2013年8月に報告書をまとめた「社会保障制度改革国民会議」の後継で、改革の進捗状況確認や、2025年度を展望して、持続可能な社会保障制度に向けた総合的な検討を担う(資料は、政府のホームページに掲載)。委員は計11人。国民会議では、医師資格を持ったメンバーが2人いたが、今回はゼロ。経済や財政の専門家が半数以上を占め、「社会保障と経済成長の両立」の旨の意見も出て、経済成長に主眼を置く安倍晋三政権の意向を酌んだ姿勢が伺える。 「社会保障制度改革推進会議」の清家篤会長は、社会保障の4分野を超えた議論に意欲を見せた。 会議の目的は、(1)社会保障改革プログラム法に基づく改革の進捗状況の確認、(2)2025年を展望し、中長期的に受益と負担の均衡が取れた持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の総合的な検討(3)総理の諮問に応じた、社会保障制度改革についての調査審議――の3つ。(2)については、何らかの成果を示す予定だが、「現時点でタイミングや形式は決...