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「女子医大、特定機能病院の承認取消を」

レポート 2014年7月19日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医大病院被害者連絡会は7月18日、同病院の特定機能承認の取り消しを求める要望書を、田村憲久厚生労働大臣に提出した。特定機能病院として承認されるには、高度医療を提供するため、医療事故への対応体制、医薬品の安全な使用や院内感染対策に関する安全管理体制の確保などが求められるが、この要件の欠如を理由として挙げている。 同連絡会は、女子医大病院で医療事故に遭った患者家族らで構成、今年2月の同病院における麻酔薬プロポフォールの投与事故で死亡した2歳10カ月の男児の両親も入っている。 要望書では、同事故で、小児の鎮静用には禁忌のプロポフォールが投与されたこと自体のほか、容態悪化後の対応体制、さらには男児の死亡事故後の説明や調査にも問題があるとして、その詳細を記載。その上で、「事故から5カ月が経っても、事故の原因究明を達成できておらず、事もあろうに、本件事故を内部紛争の道具にする始末」と問題視している(『女子医大学長の解任、理事会で決議』を参照)。男児と両親の個人情報の漏えい問題にも言及、「診療録の管理体制が整備されていない」と指弾している。 女子医大病院は、2001年3月に同大の日本心臓血圧...